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米国株式市場の正念場に備えるには

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フランク・カルーソ 
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
米国成長株式運用 最高投資責任者
 

 

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2017年12月7日

 
 
 
米国株式市場は正念場に差し掛かっていると言われることが多くなってきた。株価はピークに達しつつあるのだろうか? 投資家にとっては、ここでポートフォリオに組み入れている企業の「質」を見極めることが、市場が調整に入った時の明暗を分けることになるかもしれない。
 
米国株は2017年初から力強く上昇してきた。S&P 500指数は堅調な企業業績や良好なマクロ経済環境に支えられ、年初から10月末までに16.9%上昇した。だが、株価バリュエーションも上昇し、株価予想収益率は18倍に達している。また、さまざまなリスクが存在しており、多くの投資家は市場がすぐにも下げに転じるのではないかと懸念している。
 
こうした状況下、投資家は古くからあるジレンマに直面する。保有する株式を売却し、今後得られるかもしれない利益を諦めるべきか。それともポジションを維持し、市場が下落する可能性を受け入れるべきなのか。しかし、市場の転換点を正確に予測することはほとんど不可能であるため、この問いはそもそもの問題設定が誤っている。
 

確信が維持できる体勢を整える  

むしろ、投資家は次のような問いかけを行ってみるといい。2018年に景気が後退局面に陥った場合、あるいは市場が下落局面に転じた場合、すでにポートフォリオに組み入れている銘柄を買い増したいと思うだろうか? この質問に「イエス」と答えるためには、それらの銘柄について次の項目を綿密に検証してみるべきである。
 
・安定した利益率: 利益率に注目することは、ビジネスの耐久性を把握する良い方法である。通常、利益率が高く安定的であることは、その企業が他社との差別化に成功しており、事業に耐久性があることを示唆する。それは、困難な環境に直面しても、その企業が成功を維持できる可能性が高いことを意味する。
 
・健全なバランスシート: 優れた企業は余剰キャッシュを生み出し、それを価値創出のために用いることができる。潤沢なキャッシュを保有し、過度の債務を抱えていない健全なバランスシートを持つ企業は、気まぐれな資本市場の動向に左右されることなく自由に必要な投資を行うことができる。特に、金利が上昇し、借入れや投資を行うハードルが上がった時にこれは重要性を増す。
 
・賢明な経営陣: 長年にわたり成功を持続している企業は、優れた経営陣を擁しているケースが多く、また経営陣の報酬体系が長期的な経済価値の創出と整合的なものになっている。状況が悪化した時に困難な事業環境や金融・市場環境を乗り切るためには、経験豊富な経営陣がとりわけ重要な要因となる。
 

嵐を乗り越える   

こうした長所を持つ企業は、市場の下落局面をうまく乗り切れる可能性がより高い。そうした企業を見極めることのできる投資家は、3年先から5年間先にわたる見通しを視野に入れることで、確信を持ってその銘柄に長期的な投資を続けることができる。市場が下落してから慌てて売買する必要がない。
 
現在の市場には間違いなく不透明感が存在する。投資家は、市場環境が良好な時のみならず、悪化した際にも抵抗力の高いであろう銘柄を事前に選好しておくことにより、株価が下落した場面で既存の保有銘柄を買い増すことや、市場回復局面でより高いリターンの得られるポートフォリオを構築することが可能になる。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
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