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著者
村上尚己Naoki Murakami
マーケット・ストラテジスト
外資系および国内系証券会社や日本経済研究センターなどシンクタンクにてエコノミストを歴任。経済予測分析や金融政策の分析に精通し、日経ヴェリタスやインスティテュショナル・インベスター誌のアナリスト・ランキングにおいて、エコノミスト部門にランキングされた経験を持つ。著書に「インフレ貧乏にならない資産防衛術」(東洋経済新報社)、「日本人はなぜ貧乏になったか?」(中経出版)、「円安大転換後の日本経済」(光文社)などがある。

Vol.38 2018年の金融市場展望

2017年12月13日

米株高、米金利安定が続く

①米国株 vs 米10年金利_201712.png

米国株は、12月も最高値を一時更新するなど上昇基調が続いている。

 

世界景気回復を背景とした企業業績拡大が続いていることに加えて、トランプ政権が実現を目指す法人減税を主軸とした減税法案への期待が高まっていることが、株高を支えている。

 

成長上振れ期待が高まる中でも、パウエル新議長のもとでFRBの金融政策スタンスが変わらないとの想定をもとにイールドカーブのフラットニングが強まるとの期待を背景に、長期金利の低位安定が続いている。 

 

村上コメント

株高・債券高の構図は続くと前月の当欄で指摘しましたが、想定どおりの展開となっています。
米国でのインフレ率の明確な上昇が訪れるまで、現状の状況が続くと予想します。

日本株の一段高をもたらすサプライズ

②日本株価の推移_201712.png

11月中旬までに大幅高と急落を演じた日本株は、12月にも高値圏を維持して推移している。

 

ドル円の値動きは安定しているが、2017年度の日本企業の業績改善が米国より顕著で、それを織り込む格好で、2017年の日本株の年初来リターンは米国と匹敵する水準となっている。

 

ただ、1992年来の水準まで上昇したことで、高値警戒感を指摘する声も増えている。

村上コメント

目先の日本株の上昇をもたらすサプライズとして、2018年1~2月初に判明する見込みの日本銀行執行部の後継人事があります。
黒田総裁交代がサプライズとなり、2013年のようなレジーム・チェンジ期待が高まる可能性があるとみています。

2018年も世界経済の堅調な成長が続く

③製造業購買担当者指数(PMI)_201712.png

2017年のリスク資産の価格上昇をもたらした一つの要因は、世界経済の成長加速である。

 

中国経済の安定で新興国経済は復調、さらに米欧の年央からの成長加速によって、グローバルGDP(市場ウェイトベース)が2011年以来、6年ぶりに3%以上まで高まった。

 

この結果、世界各地域で企業業績拡大をもたらし、金利安定が続いたことも加わり、世界的な株高が実現した。  

 

 

 

 

村上コメント

年末にかけて企業景況感、米欧の家計心理、アジア輸出動向など一段の景気加速を示す兆候が散見されます。
11月グローバル製造業購買担当者指数(PMI)は54.0と、前月(10月53.5)からさらに上昇しています。

 

経済のお天気予報

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出所:アライアンス・バーンスタイン株式会社

 

         

 

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