個人向け国債とは

企業や団体が銀行などから資金を借り入れたときに発行される借用証書の一種が債券ですが、その中でも国が発行する債券のことを「国債」といいます。国債を購入するということは、国に一定期間お金を貸すということです。お金の借り手である国は、お金の貸し手である債券の投資家に、お金を返す期限日(満期日または償還日)や借りた金額に対する利子の支払日や利率をあらかじめ約束します。債券を発行した国が破綻しない限り、債権者はお金を貸した見返りとして決まった日に利子を受け取りことができ、満期日(償還日)には貸したお金が戻ってきます。

このような、国が発行した債券で個人の方が購入できる国債を「個人向け国債」といいます。銀行や証券会社などの金融機関で購入することができます。

投資対象資産としての特徴

個人向け国債は、変動金利型の「変動10年」、固定金利型の「固定5年」「固定3年」の3タイプが毎月発行されています。1万円から購入が可能です。また、個人向け国債は国が毎月発行していますので、いつでも投資することが可能です。発行後1年以上経過したら、額面1万円単位での中途換金が可能となります。満期時の元本返却も半年毎の利子の支払いも、国が責任を持って行うため元本が保証されています。また、経済環境等により実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。

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※ 国債の利子は、受取時に20.315%分の税金が差し引かれます。ただし「障害者などの非課税貯蓄制度(いわゆるマル優、特別マル優)」の適用を受け、非課税とすることができます。この制度については、税務署などにお問い合わせください。 

*中途換金の特例:災害救助法の適用対象となった大規模な自然災害により被害を受けられた場合、又は保有者本人が亡くなられた場合には、上記の期間に関わらず中途換金できます。

**直前2回分の各利子(税引前)相当額に0.79685を乗じているのは、国債の利子の受取時に20.315%分の税金が差し引かれているためです。

変動金利型と固定金利型の違い

変動金利型は、実勢金利の動きに応じて半年毎に適用利率が変わり、そのときどきの受取利子の金額が増減します。

固定金利型は、発行時の利率が満期までの期間変わりません。発行された時点で満期時までに支払われる利子や元本の金額が確定しています。

出所:財務省、AB

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