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個人向けリタイアメント・ソリューションへの取り組み ~なぜ今なのか~(エッセイ)

 

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山本 誠一郎
アライアンス・バーンスタイン株式会社
代表取締役社長







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2014年8月12日

 

アライアンス・バーンスタインの個人向けリタイアメント・ソリューションに対する取り組みについて、シリーズでご紹介させていただきたい。

最初に社内で議論を始めたのは2007年末頃であった。リーマン・ショックの前年までさかのぼる。当時はリテール・ビジネス推進の一環として、東京地区で金融機関の経営や営業の方々を対象に「リタイアメント・ソリューション・セミナー」と称するセミナーを定例開催していた。金融機関の経営や営業の担当役員から現場責任者の方々まで延べ200名以上を越える方々にお集まりいただいた。業界関係者の方々から教えを請い、深く議論をさせていただく中で気づいたことが3点ほどあった。

第一に、関係者全員がほぼ例外なく日本における高齢化社会が抱える諸問題、特に経済的な問題=「長生きリスク」を強く認識されていたということ。

第二に、金融業界としてこうした問題に取り組み、社会に貢献すべきとの強い情熱を持たれていたこと。特に、公的年金と企業年金の将来不安から、引退層・高齢者への経済的なサポートよりも、今後は20代から50代の資産形成層・現役世代への将来のサポートがますます必要になってくるという問題意識を持っておられる関係者が多かったこと。そして、取り組むタイミングとしてもできるだけ早期が望ましいと思われていたこと。

第三に、一方で、こうした個人の思いとは別に、組織としての「行動」という視点でみた場合、現実的な壁に突き当たるというジレンマも抱えていらっしゃったことである。その理由として、「資産形成層はそもそも流動性資産を持っていない」「資産形成層向けビジネスは小口で儲からない」「ビジネス・モデルや成功事例がない」「社内でコンセンサスを得るのが難しい」「稟議が通らない」「職域営業の場合、個人取引と法人取引の所轄の線引きが難しい」「金商法の壁が厚い」などなどの諸事情が挙がってきた。まさに議論百出、いわゆる「総論賛成・各論反対」の世界である。

このように業界内で行動を共にしていただける賛同者がなかなか見つからない環境の中、「一資産運用会社の我々でもできることはないだろうか?」と考え、社内で有志を募り、プロジェクト・チームを立ち上げたのが2009年後半のことであった。プロジェクトの名称は『ABカフェ・プロジェクト』とした。新しい知を創造するには、オフィスといったオンの職場空間を離れ、カフェのようなカジュアル空間で多様なメンバーによる自由闊達な討議による「暗黙知の共有」が必要との考えに基づいていた。プロジェクトは、2010年1月に半蔵門のカフェの一角を借り切ることからスタートした。

当初プロジェクト・メンバーが共有した問題意識は、次の4つであった。

1. 日本ではなぜリタイアメントがハッピーでないのか

2. 世界で最も長生きする日本人の老後は大丈夫なのか

3. 資産運用業界は社会にどれだけ役立っているのか

4. 金融業界は難しいことを難しく語っていないか

ここに一つのアンケート結果*がある。

我々が投資への取り組み方について日本の一般の方、約1,000人に聞いてみたところ、「投資に積極的に取り組んでいる」と答えた人は、わずか30%強。残り70%弱は「投資に消極的」という結果であった。とはいえ、金融知識のある人たちなら、皆投資に積極的に取り組んでいるに違いない。そう考えた我々は、社内でもアンケートを取った。朝から晩まで資産運用のことを考えている人間ばかりである。

それなのに結果は、一般の人達とほとんど同じ数字であった。気付かされたのは、人生には、家族、健康、仕事、趣味など、投資以外にも大切なことがたくさんあり、投資のことを考える余裕はなかなか持てないという、当たり前のことであった。優先順位の問題である。したがって、「優先順位が高いことに時間をかけながらも、経済面で将来に備えることができる仕組み」を作り、その仕組みを知ってもらえるようにしなければと考え付いた。

そもそもアライアンス・バーンスタインは「資産運用における成功と心の安らぎ」、つまりソリューションを提供することを社是として掲げている。顧客に対して、経営資源や知見を総動員し、解決策にいたる道筋や選択肢をRelentless(たゆまない努力、妥協しない精神)かつIngenious(創意工夫、チャレンジ精神、革新性の追及)に行動に移していくことが求められている。

社員一人ひとりには、失敗を恐れない『ファースト・ペンギン』の精神が求められている。

ペンギンという動物には最初の一頭が海に飛び込むと次々と別のペンギンが飛び込む習性があるという。ペンギンの餌は海の中にいる。餌を得るには海に飛び込むしかない。しかし、海に飛びこむと、自分も餌になるかもしれない。そのリスクを承知で海に飛び込む。脳科学の世界では『ファースト・ペンギン』は勇者やイノベーターの証として研究の対象になっているらしい。

これからの稿でアライアンス・バーンスタインの『ファースト・ペンギン』達の失敗も含む、よちよち歩きの物語をご紹介していきたい。

*2009年9月に実施



 

当資料は、2014年8月6日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン株式会社が作成した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は今後予告なしに変更することがあります。上記の個別の銘柄・企業については、あくまで説明のための例示であり、いかなる個別銘柄の売買等を推奨するものではありません。アライアンス・バーンスタインはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。

 

 

 

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