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債券の新しい分散投資: 銘柄選択とその組合せ

 

John Taylor.jpgジョン・テイラー


アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
債券ポートフォリオ・マネジャー
 



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2014年12月19日

 

各国の政策や成長見通しの格差は一段と増してきているにもかかわらず、債券投資家の関心は、市場のごく一部に集中し続けている。そのような時こそ、分散投資を見直す絶好の機会ではなかろうか。

現在の環境においては、投資対象の債券を限定することは投資機会を見逃してしまうことになりかねない。リターン追求の可能性が限定されるとともに、市場が好ましくない方向へ動いた場合の対応力が弱まってしまう。さらに、多くの投資家が同じような債券を保有していると、市場のボラティリティが急騰した場合に、状況がいっそう悪化することも考えられる。

それでは、現在の状況に適した債券の分散方法とはどのようなものであろうか? それは、できるかぎり投資対象を広げ、リターン追求とリスク軽減を目的としたポジション調整を機動的に行えるように、幅広く分散することではないだろうか。相関性が低い債券を組み合わせることで、一部の債券のパフォーマンスが悪化した場合にも、他の債券のパフォーマンスがポートフォリオへのマイナスの影響を相殺する。このことは、リターンが同程度であってもポートフォリオのボラティリティが抑制されることも意味する。
 

投資を検討する価値がある債券

銘柄選択を徹底することは常に重要である。市場の流動性が低い場合は特に、厳選した、ファンダメンタルズへの確信度の高い銘柄を保有することが重要となってくる。また、各銘柄は十分割安でなければならない。アライアンス・バーンスタインのリサーチによると、以下のような債券の組合せが、幅広い債券ユニバースを視野に入れた分散投資において有効であると見られる。

  1. 欧州の銀行が発行した劣後債で、2~3年後に満期を迎えるもの: 銀行が発行する劣後債はシニア債よりも利回りが高く      (次ページの図表1)、また、今後2~3年で満期を迎えるような年限が比較的短いものは、銀行の資本構成上より低位にある劣 後債 よりもリスクが低い。例えば、HSBCホールディングスが発行する米ドル建て1年コーラブル債の現時点での利回りは3.25%で、米国債より300ベーシス・ポイントほど高く、同行が発行するシニア債に対しても225ベーシス・ポイント高い。また、ABNアムロが発行する英ポンド建て18カ月コーラブル債の利回りは3.00%で、英国債より250ベーシス・ポイントほど高い。
    Chart1.png

     
  2. 厳選した米国CMBS(商業用不動産ローン担保証券): 現在、米国の商業用不動産の価格は2007年に記録したピークを超え、 史上最高水準となっている。不動産のバリュエーションが力強く回復していることにより、今後CMBSのスプレッドがタイト化すると予想している。

     
  3. 英国債: 安全性が最も高い国の国債利回りがほぼゼロの状態では(ドイツ国債の利回りはマイナスとなっている)、インカムの観点から英国債が魅力的に見える(図表 2)。イギリスではインフレ率の予想外の低下を受けてイングランド銀行による利上げ期待が後退したため、当面この状況が続くと見ている。

    Chart2.png
     

  4. 一部のユーロ圏周縁国ソブリン債: 欧州中核国の国債よりも引き続き魅力的な利回りが得られる見通し。また、アイルランドやポルトガルなどの経済は急速に改善している。欧州中央銀行の金融緩 和の長期化が見込まれ、欧州中核国の国債利回りが歴史的に低い水準に留まる可能性を考慮すると、これらの周縁国が発行するソブリン債は魅力的であると言える。
     

  5. 一部の現地通貨建て新興国ソブリン債: 以前はインフレ圧力の高まりを受けて金利の引上げが予想されていた一部の新興国では、原油価格の下落などにより現在インフレ圧力が弱まってきている。結果として、メキシコや南アフリカを含む一部の新興国では現地通貨建てソブリン債のパフォーマンスが上昇してきている。

 

上記の債券は個別で見ても魅力的だが、組み合わせてポートフォリオに組み込むことでその利点が大幅に強化されると考える。これらは、債券ユニバース全体にわたりセクター、地域、国、発行体といった観点から分散されており、さらには信用力や金利動向に基づく投資機会の追求という観点からもバランスがよくとれている。つまり、これらの債券を組み合わせることで、リスクをうまく分散することが可能になるのだ。こうした組合せの効果は、個別銘柄選択と同様に重要であると言える。

このように複数の次元にまたがるアプローチをとることにより、ポートフォリオのパフォーマンスが市場の動向に左右される程度を比較的低く保つことができるため、あらゆる市場局面で市場平均を上回るリターンを実現する可能性が高まる。同時に、相関性が低い様々な種類の債券を保有することで分散効果が高まり、より安定した運用成果の実現につながると考える。



 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

http://blog.alliancebernstein.com/index.php/2014/11/26/pick-and-mix-fresh-ideas-for-diversifying-bond-exposure/

 

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当資料は、2014年11月26日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。アライアンス・バーンスタインはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。上記の個別の銘柄・企業については、あくまで説明のための例示であり、いかなる個別銘柄の売買等を推奨するものではありません。
 

 


 

 

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