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米国中小型株:2014年の不振の先に見えるもの

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ブルース・アルノウ(写真)
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
米国小型/中小型成長株式運用
ポートフォリオ・マネジャー/チーム・リーダー

ジェームズ・マクレガー
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
米国小型/中小型バリュー株式運用最高投資責任者

 

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2015年3月3日

 

2014年は米国中小型株にとって厳しい年であったが、2015年は好転を予想させる材料もある。2014年に中小型株への資産配分を減らした投資家は、長期投資の観点からその配分を再び引き上げることを考える価値があるのではないだろうか。

長い目で見ると、中小型株に一定の資産配分を行うことは好ましい結果をもたらしてきた。しかし、ここではまず2014年はなぜ米国中小型株が振るわなかったのか簡単に見てみる。

最大の問題はバリュエーションだった。とりわけバイオテクノロジーやインターネット関連の中小型株のバリュエーションは、絶対的な観点からも、大型株と比較した相対的な観点からも、年初からかなり高かった。そして天候不順の影響もあり、多くの銘柄で業績が市場予想を下回ったため、投資家は中小型株全体に対して幻滅してしまった。事業がより多角化されている大型株がより安定した収益をあげたことも、中小型株が見劣りする結果となった。

ボラティリティもまたダメージを大きくした。原油価格の下落と世界経済に対する不安が発端となって秋口に生じた市場の混乱により、多くの投資家は株式への配分を減らすことでリスクを回避し、米国債のような安全資産に逃げ込んだ。こうした投資家のリスク許容度低下が最も顕著に影響したのが、中小型株だった。

つまり、2014年は中小型株にとって悪条件が重なった年だった。米国中小型株で構成されるラッセル2500指数は、絶対リターンこそ若干のプラスとなったものの、過去2年の急騰と比べるとその上昇ペースは劇的に鈍化し、大型株を大幅にアンダーパフォームした。

 

中小型株は長期にわたり良好な実績       

過去を遡ってみると、中小型株は長期にわたって輝かしいパフォーマンスをあげていることが分かる。図表1が示すように、米国中小型株は米国大型株を優に上回っているだけではなく、米国以外の先進国株式や中期債をも大幅にアウトパフォームしている。

 

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そして今後も米国中小型株の見通しは明るいと見られる。米国経済は他の国々よりも力強く成長を続けると予想されており、これは、売上の多くを米国国内に依存する中小型企業にとっては有利な状況と言え、今後の収益成長につながるだろう。

さらに、中小型株のバリュエーションは2014年初頭と比べより妥当な水準となっている。米国小型株で構成されるラッセル2000指数は、2014年初頭には大型株で構成されるラッセル1000指数に対して20%ほど割高だったが、2014年末にはそのプレミアムは半減して長期平均並みになっている。

 

最適なタイミングはわからないが、機会を逃すコストは大きい    

このため、昨年市場が混乱した時に中小型株への配分を減らした投資家は、長期的な観点からその配分を再び増やすことを検討する価値があるのではなかろうか。機会を逃すことの代償が大きいからだ。図表2が示すように、小型株の上昇相場での平均リターン(配当込み、年率)は、最高のパフォーマンスをあげた1カ月を除いただけで、約5%低下してしまう。さらに上位5カ月を逃してしまうと、リターンは半分以下に下がってしまう。


 

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中小型株式に対するリサーチは十分でなく、株価の歪みも多い    

もちろん、中小型株のパフォーマンスは大型株よりも変動が大きい。その理由の一つは、中小型株に関する分析が十分でなく市場の効率性が低いことにある。すべての国や地域で共通して、中小型株は大型株よりもリサーチの対象となりにくい。例えば、ラッセル2000指数を構成する各銘柄をリサーチするアナリストの平均人数は7人に満たないのに対し、ラッセル1000指数では16人にのぼるというデータがある。

このことが原因となって、従来、中小型株は本来の姿を十分評価されないことが多く、株価も適正でない状況が生じ易い。しかし、そのような状況だからこそ、優れたリサーチ能力を備えたアクティブ運用者は、ファンダメンタルズが良好な企業を特定することで付加価値を生み出せるのだ。

2014年は不振だった中小型株であるが、アライアンス・バーンスタインでは、投資家は長期的な観点からポートフォリオに一定の割合で中小型株を組入れることを検討すべきだと考える。そうすることで、2015年に米国経済がいよいよ本格回復を遂げることができた場合、その波にスムーズに乗ることができるだろう。
 

 

 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

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