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2015年のハイイールド債は「忍耐」が肝心

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ガーション・ディステンフェルド
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
ハイイールド債券担当ディレクター


 

 

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2015年4月9日

 

米国の金利引上げ、デフォルト率の上昇、原油価格の低下などを受けて、ハイイールド債に対する懸念が高まってきている。しかし、アライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)では、2015年もハイイールド債への投資を見捨てるべきではないと見ている。

投資家の懸念も無理からぬものがある。2015年の市場は大きく変動することが予想され、投資家は発行体の信用力や債券の流動性に十分注意する必要があるからだ。このため、ハイイールド債ポートフォリオにおいては、十分な分散投資が行われていることを確認するべきであるし、利回りを深追いするあまりリスクが高い債券を選ぶことは避けるべきであろう(「注目すべきはボラティリティではなく信用力と残存年限」参照)。

注意すべき点はあるものの、今、ハイイールド債への投資から手を引くことは得策ではないと考える。以下、その理由を挙げる。

米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げはこの世の終わりではない。確かにFRBが2015年中に利上げを行う可能性は高い。また、それに伴い、2013年にFRBが量的緩和縮小を示唆した時と同様に、金融市場は大きく変動することも予想される。

しかし、「テーパリング(資産購入の段階的縮小)騒動」と呼ばれた当時の市場の激しい反応から学んだことは、じっと耐えてハイイールド債への投資を続けていた投資家が漁夫の利を得たということだった。バークレイズ米国ハイイールド社債指数は2013年通年で7.4%のリターンをあげた。ABでは、今回の利上げに関しても同じような流れになると見ている。

バリュエーションはそれほど高くない。ハイイールド債は数カ月にわたり売られ続けているため、従来よりも割安になっている。そうなる前は、利回りを追い求める投資家の大量購入により利回りスプレッドは大幅に縮小し、リスクに見合うだけの見返りが得られないケースも少なからず生じていた。

ハイイールド債でポートフォリオのリターンを保ったままリスクを軽減できる。ハイイールド債は他の債券と同様に見えるかもしれないが、常に同じような動きをするわけではない。ハイイールド債は金利動向との相関がそれほど高くなく、実際、過去にもFRBが金融引き締め策をとる局面で優れたパフォーマンスをあげている。一方で、長期的に見ると、ハイイールド債は株式との相関が高くなっている。その理由は、どちらも企業の業績およびファンダメンタルズと深く結びついているからだ(図表)。
 

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しかし、過去30年間、ハイイールド債は株式と同様のリターンを実現しながらボラティリティはずっと低いという事実に多くの投資家が気付いていないようだ。市場全体のボラティリティが上昇することが予想される現在、リスクの回避、あるいはポートフォリオにおける株式のボラティリティ軽減を望んでいる投資家は、ハイイールド債に投資することでリターンを犠牲にすることなくリスクを低減できる可能性がある。

デフォルトは当面問題ではない。2015年のデフォルト率は過去2、3年に比べて高まる可能性がある。しかし、デフォルト率はかなり長期にわたって極端に低い水準にあり、2015年にデフォルト率が高まったとしても、長期平均と比較すれば依然として十分低い水準であると言える。

デフォルト率よりも大きな問題は、流動性の低下と考える。仮に全投資家がハイイールド債に一気に駆け込んだならばリターンは急落するだろう。しかし、覚えておきたいのは、「テーパリング騒動」の時も、忍耐強くハイイールド債への投資を続けていた投資家が最後に笑うことになったという事実だ。

さらに、債券投資では時間が味方となる場合が多い。例えば、米国ハイイールド債が過去に5%以上下落した際には、たいてい24カ月以内に回復している。世界金融危機が市場を揺るがした2008年でさえもそうした回復力を見せた。

エネルギー関連以外の債券が魅力的。原油価格の下落は過去6年で最も長期間にわたるものとなりそうだが、ハイイールド債は指数に占めるエネルギー関連企業の割合が約15%と際立って高いため、打撃を受けている。さらに、原油価格が今後1バレル当たり40-50米ドルで推移した場合、エネルギー関連企業のデフォルト率は上昇することが予想される。

一方で、原油価格の下落は、ハイイールド債市場を構成する残り85%の企業の多くにとってはプラス材料だ。つまり、エネルギー・セクター以外で豊富な投資機会が見受けられ、特にエネルギー価格危機に引きずられる形で低迷している分野の債券が魅力的だと見ている。

結論として、2015年は確かにボラティリティが高まる可能性が高く、投資家は流動性に注意を払うとともに投資対象の信用力に十分気を配る必要がある。とは言え、2015年は2014年よりもハイイールド債の投資機会が高まる可能性がある。ハイイールド債が苦戦する局面があっても、そこで忍耐強く待てば報われると我々は確信している。

 

 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

http://blog.abglobal.com/index.php/2015/02/11/dont-count-high-yield-out-in-2015/

 

 

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当資料は、2015年2月11日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。上記の個別の銘柄・企業については、あくまで説明のための例示であり、いかなる個別銘柄の売買等を推奨するものではありません。当資料で使用している指数等に係る著作権等の知的財産権、その他一切の権利は、当該指数等の開発元または公表元に帰属します。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。
 


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