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グライド・パスの乱気流を緩和

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ダン・ローウィー(写真)
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
マルチアセット・ソリューション部門
最高投資責任者 兼 共同責任者
 
クリストファー・ニコリッチ
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
マルチアセット・ソリューション部門
グライド・パス戦略責任者(米国)
 

 

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2015年8月18日

 

ターゲット・デート型ファンド*のグライド・パスは、飛行機の操縦で言えば、基本的に自動操縦で運用されているようなものだ。しかし、レーダー画面にはいつでもボラティリティが上昇する状況が表示されうるため、最も優れたグライド・パスであっても、ある程度の戦術的な変更を加えることが好ましい効果をもたらす可能性がある。

ターゲット・デート型ファンドが容易かつシンプルであることを説明する言葉として「投資後は忘れよ」というフレーズがしばしば用いられてきた。年金プラン加入者の視点から見れば、まさしくその通りである。だが、グライド・パスを管理している投資プロフェッショナルにとっては、その言葉が当てはまるわけではない。

アライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)はこれまで、シングル・マネジャーからマルチ・マネジャー、あるいはオープン・アーキテクチャー方式に移行したり、非伝統的な資産クラスを投資対象に組み入れたりすることによって、ターゲット・デート型ファンドを強化する方法を探ってきた。これらのアプローチはいずれも、長期的なリターン向上につながる可能性がある。しかし、退職後資産の形成により良い結果をもたらすために、目の前に待ち構えている短期的な市場の混乱による影響を緩和できる戦術的な戦略がある。それは動的に資産を管理する、ダイナミック・アセット・アロケーションである。


最善のターゲット・デート型ファンドの仕組みには、ある程度の柔軟性が組み込まれていなくてはならない。樹木や高層ビルのように、ターゲット・デート型ファンドには風を受けた場合にしなやかに揺れる構造が必要だ。資産クラスのリスクやリターンについて最も考え抜かれた見解であっても市場環境の変化に応じて常に見直さなくてはならないのは、それが理由である。

例えば、一般的な株式と債券の組合せに基づけば、予想されるグライド・パスのボラティリティと極端に変動の激しい市場環境における実際のボラティリティが、著しくかけ離れている可能性がある。リスクが高まる場面はこれまで何度も経験してきたが、2008年に退職が近付づいていた人々にとって、それはとりわけ大きなリスクだった。当時、実現ボラティリティは長期的な予想の2倍に達した(図表の左図)。ボラティリティがこれほど高くなれば、年金プラン加入者が退職してキャッシュを引き出し始める直前に、ポートフォリオで大幅な損失が発生する可能性がある。これは資産に致命的な打撃を与え、退職後の安心感を損ないかねない。

ダイナミック・アセット・アロケーションによって、グライド・パスを監視および調整することが可能となり、市場環境の大きな変化に対応できるようになる。市場のボラティリティが大幅に上昇したり、分散された異なる資産クラスの相関関係が急激に変化したりした場合、グライド・パスを調整すれば、それらがもたらすリスクを軽減し、年金プランの加入者に大きな恩恵をもたらすことができる可能性がある。

このような戦略は超過収益の創出ではなく、主にリスク縮小に焦点を当てるべきであると考える。そのため、市場環境が極端な場合には、株式への配分を調整し得る幅(柔軟性の範囲)は、通常、下方に動かすことが適切である(図表の右図)。

ターゲット・デート型ファンドは長期的な投資期間を前提として運用する戦略かもしれないが、単に自動操縦を設定するよりも、柔軟に調整する能力をある程度取り入れた方がうまく機能すると思われる。市場環境が変化すれば、投資マネジャーは加入者のリスクを縮小するためグライド・パスを調整することができる。ボラティリティ管理を強化する柔軟性は、退職直前、つまり加入者のポートフォリオにとって退職後の生活資金を創出するために重要な貯蓄期間に特に大きな価値を持つものと言えよう。

 

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当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

https://blog.abglobal.com/en/2015/07/tempering-turbulence-along-the-glide-path.htm?

 

*あらかじめ目標とする年(ターゲット・イヤー)を決め、最初は積極的な運用を行い、ターゲット・イヤーに向けて徐々に積極的な運用から保守的な運用に移行するファンド


 

本文中の見解はリサーチ、投資助言、売買推奨ではなく、必ずしもABポートフォリオ運用チームの見解とは限りません。本文中で言及した資産クラスの過去のパフォーマンスは将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。

当資料は、2015年7月15日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。

 
 
 

 

当資料についてのご意見、コメント、お問い合せ等はjpmarcom@abglobal.comまでお寄せください。

 

 

 

 

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