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あなたの債券ポートフォリオの運用マネジャーは流動性をうまく管理できているか?

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ダグラス・ピーブルズ(写真)   
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
債券部門 最高投資責任者(CIO)兼ヘッド
 
アシッシュ・シャー 
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
グローバル・クレジット運用責任者
 

 

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2015年10月16日

 

債券市場の流動性が干上がってきている事実について、投資家やフィナンシャル・アドバイザーは真剣に受け止めるべきである。しかし、流動性リスクがリターンの源泉になりうることも事実である。流動性リスクをどう管理するかがカギを握る。
 
したがって、あなたが運用マネジャーに資産を預けるとすると、どの運用マネジャーを選ぶかが非常に重要となる。投資家やそのアドバイザーは資金を委ねる前に、運用マネジャーがなぜ流動性が枯渇してきているのかをきちんと理解しているか確認し、拡大している流動性リスクを効果的に管理できる投資プロセスを選ぶ必要がある。
 
ベストでない運用マネジャーを不本意ながら選んでしまうと、市場の流動性の低下が引き起こすダメージからポートフォリオを守ることが難しくなり、ひいては流動性の低下がもたらす投資機会を見逃してしまう可能性があるとアライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)では考える。
 
以下に、投資家が考慮すべき問題を挙げる。
 
 
1) なぜ流動性は低下しているか?
 
たいていの場合、資産には流動性があり、大きな価格変動を伴わずに売買できるが、最近ではそれが難しくなってきている。
 
その原因は世界金融危機後の銀行規制にあると多くの人が考えている。銀行を守ることを目的とした新しい規制によって銀行はリスクを取りにくくなっている。結果的に、ほとんどの銀行が大量の社債の売買を行わなくなった。従来は銀行が社債、特にハイイールド債の売買を行うことで価格の変動が抑えられ、投資家が債券を売却したい時に銀行が買い手となることが多かった。
 
確かに規制は流動性の供給に影響を及ぼすが、流動性低下の原因は他にもある。一部の債券へ投資が集中していることや、レバレッジを使用してリスクを管理する戦略が増えていることなども流動性への需要が急増する可能性を高めており、投資家に短期的なボラティリティの上昇をもたらしている。
 
このような傾向により世界中の投資家が同時に同じ行動を取るようになったのだ。これによって資産価格は歪められ、投資家は希望どおりに資産を売却できない可能性があると考えている。仮に市場に激震が走り、混乱が生じた場合、これらの傾向は状況を悪化させるだろう。
 
流動性が干上がっている理由が規制のみにあると考えている運用マネジャーは、問題の全体像が見えていないかもしれない。そのような運用マネジャーが運用するポートフォリオは、危機が起こった際に損失を被りやすいと言える。
 
 
2) 流動性の低下に伴って投資プロセスを変更しているか?
 
流動性は常に潤沢であると想定することは危険だ。そのため運用マネジャーは債券を長期にわたって、場合によっては満期まで保有することも考慮すべきである(図表)。そのためには深い分析と選別眼が必要となるため、運用マネジャーのクレジット・リサーチ・プロセスがどのようなものか、そしてそのプロセスは臨機応変に変化しているかを確かめなければならない。
 
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また、運用マネジャーはマルチセクター戦略を用いることで、取引が集中している債券が抱えるリスクを低減する必要がある。これにより一部のクレジット市場、例えば新興国市場やハイイールド市場で売却が急増した場合、運用マネジャーは流動性がより高い投資適格級の債券やその他のセクターの債券に素早くそして容易に乗り換えることができる。
 
さらに、取引が集中している債券を避けることで、人気ではなく価値に基づいて投資の決定を行うことになる。価値に基づいて投資を行い、また手元にいくらかのキャッシュを残している運用マネジャーは、他の運用マネジャーが必死になって売却しようとしている時に、よりスムーズに売却し、他の魅力度の高い資産を購入することができるだろう。
 
機敏に売却し、人気にとらわれずに資産を購入することができれば、他の投資家が売却を余儀なくされる時に大きな強みを持つことになる。例えば、2013年にテーパリング(資産購入の段階的縮小)騒動が起こった際、他の投資家が続々と売却していた時に魅力的な債券を購入した投資家は、必要な時に流動性を提供できたことで高い利回りを得た。
 
 
3) ボラティリティにどのように対処しているか?
 
市場には常にボラティリティが存在するものであり、投資家は流動性が枯渇するのに伴ってボラティリティは上昇することを認識すべきである。そして、運用マネジャーが採れる最善策は、ボラティリティの上昇に対して「備え」を講じることである。
 
例えば、あなたの運用マネジャーは、ある資産を将来の予め決められた日に予め取り決めた価格で売買する権利であるコール・オプションあるいはプット・オプションを利用することにより、流動性が引き起こす市場の大変動に備えているだろうか? ABの試算では、このオプションの利用は、天気が良い時に傘を500円で購入するようなものだ。そして、どのみち雨は降るのである。
 
逆にボラティリティが上昇して価格が下落してから売却することは、嵐が始まってから傘を買うようなものである。その時の傘の値段は1,000円となる上、傘を買うために雨の中をずぶ濡れになりながら走り回ることになる。
 
 
4) トレーダーの役割とは?
 
従来、資産運用会社のトレーダーの役割は主に注文を執行することであったが、銀行の債券取引業務が縮小するにつれて、そうしたトレーダーの役割が拡大してきている。トレーダーが積極的な役割を担っている運用マネジャーは、流動性を味方につける可能性が高い。
 
有能なトレーダーのポイントとして、投資プロセス全体で積極的な役割を担っている、流動性が乏しい時にその源泉を首尾よく見つけ出し、流動性の変化が生み出す投資機会を巧みに利用できる、運用マネジャーの戦略を理解している、などが挙げられる。
 
もし、あなたの運用マネジャーがそのような有能なトレーダーを有していないのであれば、他の運用マネジャーを探すべきである。
 
 
 
 


当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。 

https://blog.abglobal.com/post/en/2015/09/put-your-bond-manager-to-the-liquidity-test

 

 

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当資料は、2015年9月8日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。
 



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