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債券分散戦略でグライド・パスを改善

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ダン・ローウィー(写真)

アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
マルチアセット・ソリューション部門
最高投資責任者 兼 共同責任者

 

クリストファー・ニコリッチ

アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
マルチアセット・ソリューション部門
グライド・パス戦略責任者(米国)

 

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2015年11月6日


米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げはいつになるのだろうか? それは、今後10年あるいはそれ以上の期間にわたって成功を収めるターゲット・デート型ファンド*のグライド・パス(資産配分の推移)を構築する上で、大した問題ではない。

ターゲット・デート型ファンドのグライド・パスは基本的に、退職までの数十年間にわたる長期投資を念頭に設計される。短期的な市場のボラティリティの影響を抑えるために特定の戦略を取り入れることはあるが、ターゲット・デート型ファンドにとって最も重要な「条件」は、一人一人の加入者にとって退職までの期間がどれほど残っているかという点である。

アライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)では、ターゲット・デート型ファンドのグライド・パスの株式部分について、いつ、どのように強化すべきであるか調査した。さらに、今後10年間でインフレ率が上昇するという非常に現実味の高い可能性がもたらす影響を緩和するため、実物資産をファンドに組み入れることの影響についても分析した。しかし、分散投資の恩恵を最大に活用できるのは、グライド・パスの債券部分である。加入者が退職に近付いている、あるいは退職期に入っている場合は、とりわけそれが当てはまる。

こうしたグライド・パスの終盤段階では、加入者は債券部分の金利感応度を引き下げる必要がある。そこで、債券部分の分散度を高める方法を以下に挙げる。

1. ハイ・インカム戦略:ハイイールド債や新興国債券と同様、加入者にとってグライド・パスの中間段階で効果的な分散を提供する。その理由は、これらの戦略が伝統的な債券に比べて高いリターンをもたらすためである。さらに、コア債券に比べ、金利に対する感応度も低い。

2. グローバル債券戦略:通貨ヘッジ・ベースの戦略は多くの地域における金利リスクを分散することが可能で、米金利の急上昇による影響を和らげることができる。

3. 低デュレーション戦略:グライド・パスの終盤段階で当戦略を追加すれば、金利への感応度を引き下げ、ボラティリティによる影響を和らげることができる。しかしながら、長期的なリターンを犠牲にすることになる。

4. 債券分散戦略(非伝統的債券):これもあまり利用されていない代替的な手段で、金利環境の影響を受けずに安定したリターンを創出することを目指すアクティブ戦略である。そのようなリターンは幅広い市場に投資する場合よりも、主に運用マネジャーの能力に左右される。現在は金利上昇が見込まれる時期に入りつつあるため、この魅力が高まっている(図表、左図)。

絶対リターンを追求するために用いられる非伝統的債券は、伝統的な債券に比べて制約要因が少ない傾向がある。一部の非伝統的債券戦略は金利への感応度を様々な方法で管理しており、それにはハイイールド債、証券化商品ローン、海外のソブリン債、社債などが含まれるだろう。株式のマーケット・ニュートラル戦略は概して株式を対象にロング、ショート双方のポジションを構築し、全ての市場エクスポージャーに対してヘッジを試みる。こうしたファンドはいかなる市場環境においても、小さいながら安定したリターンをもたらす。

非伝統的債券やマーケット・ニュートラル株式は、リターンを創出するために代替的なアプローチを用いている。それらは幅広い債券市場との相関性がなく、金利上昇局面で重要な分散効果をもたらしてくれる。図表(右図)に示されているように、米国債に対するこれらの戦略の相関係数(つまり、金利リスク)は、過去15年間にわたり事実上ゼロである。

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これらの戦略をターゲット・デート型ファンドのグライド・パスに取り入れる前に、それをいつ、どこで行うのが最適であるかを判断することが重要である。最適な使い方は、グライド・パスの終盤段階で一部の債券の代わりとして用いることである。しかし、「いつ」や「どこで」と同じくらい「誰が」が重要である。これらのアクティブ戦略は市場の動向(ベータ)よりも、個々の運用マネジャーの能力(アルファ)に大きく依存している。そのため、慎重な運用マネジャーの選択がカギを握る。こうした選別プロセスにより、様々なアプローチや戦略を持った運用マネジャーが長期的な運用を行い、持続的なリターンの源泉を確保できるようになるだろう。

 

*あらかじめ目標とする年(ターゲット・イヤー)を決め、最初は積極的な運用を行い、ターゲット・イヤーに向けて徐々に積極的な運用から保守的な運用に移行するファンド
 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

 

 

 

本文中の見解はリサーチ、投資助言、売買推奨ではなく、必ずしもABポートフォリオ運用チームの見解とは限りません。本文中で言及した資産クラスの過去のパフォーマンスは将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。 

当資料は、2015年9月23日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。
 
 

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