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2016年の米国株式は売上げがすべて

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ジム・ティアニー
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
米国成長株集中投資戦略責任者
 


 

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2015年12月14日

 
 
米国市場は複雑な様相を呈している。株式は乱高下し、利上げの時期に関する議論が続いている。また、企業の利益率はピークを過ぎたかもしれない。では、2016年はどのような投資戦略をとるべきだろうか。
 
このような環境で投資の成功を収めるための3つの鍵がある。1つ目は、市場リターンのドライバーを特定すること。2つ目は、このドライバーによって最も恩恵を受ける企業を探し出すこと。3つ目は、銘柄を厳選することだ。
 
 
株式リターンのドライバーは何か?
 
2015年の米国株式市場は変動の大きい年となっている。米国の代表的な株価指数であるS&P 500指数は、上半期は緩やかに上昇したが8月下旬には11%下落し、その後11月中旬までに9%回復した。
 
長期的な視点で見ると、米国株式は2009年以降、利益性の改善や株価収益率などの株価バリュエーションの拡大によって上昇基調を辿っている(図表1)。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、2008年から2009年にかけては、S&P 500指数を構成する企業の営業利益率は4.5%にまで落ち込んだ。そして、現在の利益率は約10%に回復している。しかしその収益性の改善は、売上成長というよりも主にコスト削減によるものである。
 
 
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株価バリュエーションの拡大もリターンを後押ししている。S&P 500指数の株価収益率(時価総額÷純利益)は2009年には12倍以下だったが、現在は約19倍にまで急上昇している。アライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)の算出では、過去6年間の株式リターンのうち80%以上が企業の利益成長と株価収益率の拡大によるものであった。
 
 
利益率改善は失速
 
しかし、今後数年は利益率改善にけん引される形での利益の伸びは期待できない。現在の利益率は1つ前のサイクルにおけるピーク時より1%高いだけであり、また1950年代前半以降の長期平均を3%上回るのみである。利益率を押し下げる理由としては、賃金インフレ、コモディティ価格の回復、利上げが考えられる。
 
株価収益率についても同じことが言える。近年見られたような株価収益率によるリターンへの貢献を実現するには、20倍台後半まで上昇する必要があり、これは2000年以来見られないバブルの水準まで達してしまうことになる。ABでは、米国株式の株価収益率は安定的に推移するとともに、リターンは緩やかな利益成長に沿った範囲で上昇すると予想している。
 
こういった状況で米国株式への投資に成功するためには、異なるアプローチが必要となる。利益成長や株価収益率に注目するのではなく、長期に安定した売上成長を実現できる企業を探し出すのだ。
 
 
個人消費が増加
 
2015年の米国経済はゆっくりと回復し続けており、コンセンサス予想によると、GDP成長率は2.5%の上昇を見込んでいる。経済が回復して逆風が弱まることで、売上げが成長するとABでは考える。
 
米国のGDPは、その70%近くを個人消費が占める。現在は失業率が低水準に留まり、賃上げが加速し、燃料価格が下落していることから、米国の消費者購買力は今後高まるだろう。実際に、米国の自動車販売数は現在急増している。長期的には、より低価格の商品に対する個人消費も増加し、経済全体が活発になることが予想される。
 
為替とエネルギー価格も経済成長を支える要素となるだろう。米ドル高により売上げは圧迫されているが、現時点の為替相場に基づけば、2016年に予想される影響は2015年よりも大幅に小さいと考えられる。同様に、エネルギー価格が安定することで、2015年はエネルギー・セクターの企業の売上げを著しく悪化させた逆風が消え去ると思われる。
 
この2つの要素によって、2015年は低下すると予想されていた売上成長が上昇へ転じることとなるだろう。この売上成長を安定的に実現できる企業を見極めることが、投資の成功と失敗を分ける鍵となる。
 
 
売上成長がすべて
 
企業によって売上げの状況は異なる(次ページの図表2)。2015年7-9月期の全体の売上成長はマイナスとなったものの、米企業の18%が前年同期比で10%を超える増収を達成しており、33%の企業が最大10%の上昇を発表した。一方で、49%の企業が減収となった。
 
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銘柄選択が重要
 
このような環境の中、2016年の投資においては選別的な銘柄選択がより重要になってくるだろう。米国株式のインデックス運用に頼っていては、収益力が強い企業だけでなく弱い企業も含めて幅広く投資することになるため、リスクが高まる可能性がある。確かに過去5年間を見るとインデックス運用やETFが良好なパフォーマンスをあげているが、風向きはアクティブ運用に有利な方へ戻ってきているとABでは考える。
 
現在の環境における米国株式への投資は簡単なものではない。あらゆる資産クラスで低水準のリターンが予想される中、適切な運用マネジャーを選ぶことの重要性がさらに増すだろう。長期的に安定したリターンを確実に得るためには、銘柄を厳選することにより逆境にあっても売上げを伸ばせる企業を特定できる運用マネジャーを選ぶことも1つの手段である。
 


 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

https://blog.abglobal.com/post/en/2015/11/US-equities-revenue-is-king-in-2016

 

 

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当資料は、2015年11月23日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。当資料で使用している指数等に係る著作権等の知的財産権、その他一切の権利は、当該指数等の開発元または公表元に帰属します。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。
 


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