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ガーション・ディステンフェルド
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
ハイイールド債券担当ディレクター

 

 

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2016年1月18日

 

2016年が始まった今も、高い水準のインカムを求める投資家にとって魅力的な投資機会が多様に存在する。ただし、CCC格の社債はそうとは言えない。
 
アライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)では2015年、取ったリスクに見合った結果が得られないとして、米国のCCC格の証券を避けるよう投資家に呼びかけた(以前の記事『To Keep Bad Spirits at Bay, Avoid CCC Corporates』(英語)ご参照)。CCC格の証券はハイイールド債の中で最もリスクが高く、その他の債券よりもデフォルトの可能性が高い。
 
確かにCCC格の証券の利回りは高く、魅力的に見える。しかし信用サイクルが終盤にあり、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを決定した今、CCC格の証券を買い込むことは得策とは言えない。借入コストが上昇するにつれて、負債比率が高い一部の企業は資金調達が困難になり、債権者への支払いが難しくなる可能性がある。
 
以下に、CCC格の証券とは別に、より優れたリスク調整後リターンを実現する可能性が高いと考えられる戦略をいくつか挙げる。
 
 
1. B格やBB格の債券に注目することでボラティリティを抑える
 
利回りが高い債券の中では、B格やBB格の債券の魅力度が高いとABでは考える。これらの債券はCCC格より利回りが低いが、デフォルトの可能性も低い。これは、信用サイクルが終盤にある現在、特に重要なポイントとなる。
 
投資家は、ボラティリティが低いハイイールド証券に投資することで質の高い債券に焦点を当てることができる。通常、これにはCCC格の証券は含まれない。CCC格を除いてしまうと全体的な利回りが下がるのは事実だ。しかし、ポートフォリオの中でのハイイールド債への配分をほんの少し増やすことで、これを補うことが可能だ。
 
例えば、ポートフォリオのうちハイイールド債を10%組み入れている投資家の場合、ボラティリティが低い戦略を採用する際はその割合を13%に増やすといいだろう。これにより、リスク調整後リターンが上昇する可能性があるとABでは考える。ちなみに、2015年12月初旬時点でBB格債券の年初来のパフォーマンスは1%上昇したが、CCC格の債券はどうだったかというと、実は約9%下落した。
 
 
2. 投資対象をグローバルに分散する
 
ハイイールド債はその市場が最大規模であるために、最も高い注目を集めがちだ。しかし、米国以外にも社債市場は存在し、その中には魅力的な投資機会を提供するものがあることを忘れてはならない。特に、信用サイクルが相対的に初期段階にある欧州がこれに当てはまる。欧州の企業は債務比率が低下してきていると同時に、経済の回復を背景に自信が高まってきている。もちろん大切なことは、投資する前にその対象の信用力について徹底した調査を行うことである。
 
 
3. 新興国市場を諦めない。ただし、銘柄を厳選する必要あり
 
新興国投資にとって2015年は厳しい年であった。そのため、多くの投資家が当市場に対して弱気になっているのも当然である。しかし、高いインカムを目指す投資家は新興国全体を投資対象から除くべきではない。なぜなら、特に社債の場合、新興国市場のリスクは誤って評価されることが多いからだ。
 
以前の記事で述べたように、現在、新興国企業の多くがよりグローバル化を進め、そして先進国市場に進出してきている(『新興国市場への投資のリスクは報われているか?』ご参照)。にもかかわらず、新興国債券は先進国で発行された同等の債券と比較して格付が低く、利回りが高いケースが多い。つまり、一部の新興国債券は、リスクに見合った見返りを得るという観点で魅力的であると言えるかもしれない。もちろん、銘柄を厳選することが極めて重要である。自分の資産の運用マネジャーが、グローバルな視点を持ちながら個別の企業を詳細に分析して真の価値を見つけられる能力を有するか確認することが肝心だ。
 
 
4. ディストレスト化した不動産モーゲージ担保証券に注目する
 
不動産モーゲージ担保証券は社債とは異なるものである。CCC格を付与されている企業については、デフォルトする可能性、また投資家に額面分の金額が支払われない可能性が比較的高いことを示唆する。一方で、CCC格の不動産モーゲージ担保証券は、すでに大幅にディスカウントされて取引されている。例えば、75米ドルの不動産モーゲージ担保証券(額面価格は100米ドル)を購入した場合、その初期投資額を取り戻す可能性が高いことをABのリサーチは示している。さらには、初期投資額以上の金額を得られる可能性もある(以前の記事『Not All CCCs Are Created Equal』(英語)ご参照)。
 
ABでは、2015年が投資家にとって変動が大きく、困難な年であったと受け止めている。2016年もボラティリティは引き続き高まることが予想されるが、正しいアプローチをとれば、必ずしも低いリターンを強いられるという訳ではない。
 
 
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当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

https://blog.abglobal.com/post/en/2015/12/want-high-income-time-to-expand-your-horizons

 

 

 

 

本文中の見解はリサーチ、投資助言、売買推奨ではなく、必ずしもABポートフォリオ運用チームの見解とは限りません。本文中で言及した資産クラスの過去のパフォーマンスは将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。 
 
当資料は、2015年12月8日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。
 
 
 
 

 

当資料についてのご意見、コメント、お問い合せ等はjpmarcom@abglobal.comまでお寄せください。

 

 

 

 

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