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生産性向上を通じた利益拡大への道

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フランク・カルーソ(写真)
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
米国成長株式運用 最高投資責任者
 
クリストファー・コトウィッツ
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
米国成長株式運用 シニア・リサーチ・アナリスト
 
 

 

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2016年7月29日

 
 
 
投資先を選ぶ上で、生産性という指標が時代遅れになることはない。とりわけ、企業の利益成長がほとんど期待できない世界で株式投資に成功するためには、生産性の高い企業を探し当てることが重要となるだろう。一般的に、企業には生産性の改善を目指す動機がある。コストの削減や効率性の向上には投資が必要だが、生産性向上のためにコストを支払う意欲や能力は、企業や業界の業況によって変動する。例えば、エネルギー業界は原油価格の下落で利益が著しく圧縮されたため、過去1年間にわたり生産性の改善を求める圧力が強まった。しかし皮肉なことに、収益の落ち込みのせいで、効率性を高めるために必要な資金の調達が困難になった。
 
生産性は様々な方法を通じて引き上げることができる。労働力を機械で置き換えることによりパフォーマンス改善を図るケースも多い。作業プロセスの自動化や機械のアップグレードによって、メーカーは同じ設備を使い、コストも同等に保ちながら、1日当たりの生産量を100単位から120単位に引き上げることができるかもしれない。
 
 
生産性に着目
 
発光ダイオード(LED)を用いた照明の導入はその良い例である。普及率は依然としてかなり低いものの、LEDチップのコストが低下したおかげで、LED電球や照明器具の利用が加速している。これらの製品は従来型の照明に比べ初期コストが高くつくかもしれないが、保有に関わる総コストははるかに低く、またエネルギー消費の少ない「グリーン製品」である。
 
とはいえ、LED照明が企業に与える影響は複雑である。ハードウェア・メーカーは新たな需要による恩恵を受けるかもしれないし、そうした照明機器を導入した企業はコスト削減ができるだろうが、電力会社は電力販売の減少という逆風に見舞われる可能性がある(次ページの図表1)。さらに、デジタル照明への継続的なシフトは、LEDの新たな潜在的用途を切り開いている。通常、イノベーションは複数の次元で起きるものだが、その中でも特に独自性のあるイノベーションは持続性が高く、投資家の関心も集めやすい。そうした変化から構造的な要因を味方に付けた勝者を見つけ出せれば、投資家は優れたリターンを得ることができるだろう。
 

効率的な証明は新たな成長を創出.png

 

さらに高い感度、さらなる共有
 
センサーの普及も、イノベーションが生産性を高めてきた良い例である。センサーは詳細な分析に必要な情報を収集するため、より幅広い製品に取り入れられている。そして、パフォーマンス分析のためにより多くの材料を提供し、以前であれば見逃されていた改善の機会を明らかにすることを通じて生産性を促進している。
 
そして、新たな需要の創造という意味でも、センサーは自動車などの産業に変革を起こしつつある。ますます厳しくなる燃費規制や安全基準を満たすために、自動車メーカーは、自動車にセンサーや、電気モーター、カメラ、レーダー、より強力なマイクロプロセッサなどを装備するようになっている。それらは燃費を改善するとともに(図表2)、事故(およびそれに伴うコスト)を減らし、最終的には完全な自動運転を可能にする自動緊急ブレーキなどの機能を高めることにつながると見られる。
 
 

燃料効率の改善には新技術が不可欠に.png
 

 
スマートフォンの高い普及率を背景にすでに「モビリティ・アズ・ア・サービス(サービスとしてのモビリティ)」(シェアード・モビリティ(新たな移動手段とも呼ばれる))が実用化されており、人々は車を持っていなくてもどこからでも車を呼ぶことができるようになった。距離当たりの移動コストが安くなれば、多額の費用が掛かる自動車の保有を他人にアウトソースする人が増え、いずれ自動車保有の形態に変化が生じる可能性がある。
 
 
より良いサービス、より高い価値: レストランから小売りまで
 
モビリティ(移動性)やワイヤレス接続は生産性を引き上げる強力な武器となる。それらは不要なコストを排除し、イノベーターにますます多くのビジネスチャンスを提供することにつながる。例えば、外食に出かける人はどこにいても事前にオンラインで注文するようになり、レストランはそれぞれの顧客に対する理解を深め、待ち時間を減らすことができる。
 
新たなサービスのモデルは、食事の準備から請求書の支払いに至るまで様々な日常的な仕事を、コスト効率の優れた方法で手助けするものである。小売会社や運輸会社はセンサーやワイヤレス接続、そして資産管理ソフトウェアを使い、ネットワークの稼働率を高めるとともに、安全性や顧客サービスの水準を改善している。効率性を高め、顧客満足度を高めるために、データ収集、分析、モビリティを組み合わせるプロセスは、今のところまだ初期段階にあると思われる。
 
経済が低迷している環境では、投資家は成長に対する確信を容易に失いがちである。しかしビジネスの世界では、常に水面下で変化が進んでいる。生産性の向上はコスト低下やサービスの拡大を通じ、消費者や生産者、あるいはその両方に恩恵をもたらしている。生産性を改善できる可能性を持つ企業を正確に見極めることのできる投資家は、たとえ困難な市場環境にあっても、魅力的な投資機会を見つけ出すことが可能だろう。

 

 
 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

https://blog.abglobal.com/post/en/2016/06/Follow-the-Productivity-Trail-to-Earnings-Growth

 

 

 

 

 

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当資料は、2016年6月20日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。
 

 

 

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