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責任投資のリターン: より良い世界を築く株式投資とは

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ダン・ロアティ
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
サステナブル・グローバル・テーマ株式運用 最高投資責任者
 
 
 

 

2019年7月18日

 
 
 
高い運用リターンを得つつ、社会的利益の創出にも貢献したいと考える株式投資家は多いだろう。この2つの目標を同時に達成するには、国際連合の「持続可能な開発目標」に基づき、環境、社会、ガバナンス(ESG)の要素をリサーチに取り込む明確な運用プロセスを導入することが一助となる。
 
持続可能な社会に資する株式ポートフォリオを構築することは容易ではない。ESG問題に真に取り組んでいる企業を選別するために、何千ものグローバル企業をふるい分けることのできる徹底的なプロセスが必要である。同時に、そうした投資対象企業が、長期的に優れた運用対象でもあることを担保するために、規律ある投資分析を行う必要がある。
 
 

社会的利益と期待リターン

インドの医療サービス会社であるアポロ・ホスピタルズを例に取ろう。同社は、インド最大の民間病院・薬局チェーンを運営している。2年前、アライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)のアナリストはインドを訪れ、公的医療制度の行き届かない領域で民間企業がどのように貢献しているかを調べた。そしてその結果、責任投資を行う投資家にとって、アポロは運用リターンを生み出しながら社会的利益を創出する優れた投資機会の例だと確信するに至った。
 
アポロは、インド国内で最も信頼されるヘルスケア・ブランドのひとつであり、病床の需要増加の恩恵を受けている。同社の革新的なビジネスモデルには、地方の診療所と大都市の医師を結ぶ遠隔医療指令センターが含まれる。2017年のリサーチでは利用者へのヒアリングも行い、アポロは持続可能な社会に貢献しつつ売上や利益の成長が見通せると確信を持つことができた。
 
 

責任投資のための青写真

このような企業を探すには、持続可能な社会に資する投資のための明確な青写真が必要である。それには、例えば責任投資原則(PRI)を基準点とすることができる。これは、国連が支援し、世界で1,800以上に上る金融機関が署名している独立したネットワークである。PRIは、2017年10月に上梓した報告書の中で、責任投資の実践に関し3つの柱を提唱した。これは、テーマに基づく資産配分、ESGの統合、アクティブ・オーナーシップからなる(図表1)。
 
この3つの柱は、株式投資家がESGの概念を実際の行動に反映させるのに役立つ。自分のお金がポートフォリオの中でどのように配分されているかについて、世界中の人々がより細かく注意を払うようになっているため、資産運用業界は無数の責任投資ポートフォリオを商品化してきた。しかし、投資家にとっては、投資戦略のプロセスや実際のポジションがESGの目的をどのように実現しているのか、あるいはそもそも本当に実現に寄与しているのか、正確に知ることは難しい。
 
 
責任投資が社会に貢献するための3本の柱.png
 
 
国連は責任投資を推進するために大きな努力をしてきた。2006年のPRI 発足後、2015年には「持続可能な開発目標(SDGs)」を導入した。SDGs は、2030年までに世界がどのような姿になるべきかという野心的なビジョンを示しており、これらの目標を達成するために民間セクターが果たすべき役割に関する考え方も含んでいる。
 
SDGs を構成する17のゴールと169のターゲットは、貧困と飢餓の撲滅、教育と保健医療へのアクセスの改善、気候変動の悪影響への対処など、人類にとって極めて重要な分野に取り組んでいる(図表2)。SDGsは、193カ国によって策定され、合意されている。そして、発展途上国以外にも視野を広げ、民間セクターの役割を明示的に示すことによって、以前のミレニアム開発目標をさらに発展させようとしている。こうした重要な進展により、SDGs は株式投資家にとってより有用なツールとなっている。
 
国連によれば、これらの目標を達成するためには、15年間で約90兆米ドルの投資が必要とされている。これは非常に困難な課題である。寄付と政府支出は重要な役割を果たすが、目的を遂げるには不十分である。民間セクターと、企業のオーナーたる株式投資家が主導しなければならない。
 
 
国連SDGs.png
 
 

なぜ株式投資は責任投資アジェンダのために重要か?

SDGs に関する2017年の論考の中で、PRI は「前向きな成果」、すなわち現実の世界における具体的な変化が生じる3つのメカニズムを示すことによって、具体的な成果につながる投資家の行動を促そうとした。それを受けて、今度は投資家が日々のポートフォリオ管理において、これらのメカニズムをどのように組み込むかを示す番である。ABでは、過去数年にわたり、3つの柱と整合的な、規律ある運用プロセスを開発してきた。明確な投資方針を持ったサステナブル・ポートフォリオで、社会に変化をもたらし長期的なリターンをもたらし得る株式を発掘することを目的としている。
 
株式への投資は、責任投資のアジェンダにおいて重要な意味を持つ。上場企業は巨大であるため、その株式に投資することは責任ある結果を生み出すことにつながる。そうした企業は世界中で多くの人々を雇用し、多くの天然資源を消費し、多くの汚染物質を排出している上に、ロビー活動や資金力によって政治システムに対し大きな影響力を持つため、国、社会、持続可能性全般に対して大きな影響を及ぼす。投資対象の選択と投資先への影響力行使の両面において一貫したアプローチで取り組めば、投資家は大きな違いを生み出すことができる。
 
 

 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

https://blog.alliancebernstein.com/library/responsible-returns-better-stocks-for-a-better-world-social.htm

 

 

 

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当資料は、2019年5月16日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。当資料で使用している指数等に係る著作権等の知的財産権、その他一切の権利は、当該指数等の開発元または公表元に帰属します。当資料中の個別の銘柄・企業については、あくまで説明のための例示であり、いかなる個別銘柄の売買等を推奨するものではありません。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。

 

 

 

 

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