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ハイイールド債:台風直撃の予報は外れに

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ガーション・ディステンフェルド
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
ハイイールド債券担当ディレクター

 

 

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2014年3月20日

 

2013年は、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的金融緩和縮小が迫り、予算を巡る対立により米政府機関が一時閉鎖に追い込まれ、さらに投資家の資金が債券から株式へとシフトした。こうした中で、金利が急上昇し、米国債のリターンがマイナスとなったのは当然のことであった。ところが、国債よりもリスクの高いはずのハイイールド債は比較的傷が浅く、年間で7%を超えるリターンをあげた。

なぜそんなことが可能だったのだろうか?

金利が上昇する時は、一般的に景気が良くクレジット市場も改善するため、ハイイールド債は他の債券よりも高いパフォーマンスをあげることが多いのだ。つまり、ハイイールド債は他の債券ほど金利上昇の影響を受けない。ハイイールド債にとっての主なリスクは金利ではなくクレジット市場が悪化した場合であるが、現時点でのクレジット市場のファンダメンタルズは悪くない。
アライアンス・バーンスタイン債券部門最高投資責任者のダグラス・ピーブルズが「債券投資家が2013年から学ぶべき7つの教訓」を書いたが、2013年のハイイールド債市場から我々は何を学べるだろうか?
 

1) 年半ばの債券市場下落でパニックの必要はなかった。5月と6月に債券市場が大幅下落した際には、多くの投資家が債券から撤退したため、ハイイールド債も他の債券同様に下落し、その下落幅は5%にのぼった。しかしハイイールド債が受けたダメージはさほど大きなものではなく、パフォーマンスは4ヶ月で回復した。これは特に異例ではない。ハイイールド債は過去20年間で8回にわたり5%を超える下落を記録したが(図表1)、2007年を例外として常に1年以内にその下落分を取り戻している。

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2) 時間は味方。債券投資家にとって「インカム・ゲイン」は確かに魅力であるが、イールドカーブの傾斜の結果として債券が償還期限に近づくにつれて価格が自ずと上昇するという「ロールダウン効果」についても忘れてはならない。これはハイイールド債も例外ではない。時間の経過とともに債券の残存期間が短くなり、利回り水準が低下するにつれて、債券価格は上昇する。金利の上昇が予測されても、インカム・ゲインおよびロールダウン効果により金利上昇のショックをある程度吸収でき、また、長期的には債券価格下落の影響を和らげる可能性もある。

3) ハイイールド・バンクローンは期待に反してハイイールド債をアウトパフォームしなかった。2013年は金利が上昇する中、投資家はハイイールド・バンクローンが最良の投資対象と信じていた。しかし、実際にはハイイールド債がバンクローンおよびその他の債券をアウトパフォームしたため、驚くこととなった(図表2)。この理由は、上述のようにハイイールド債が他の債券よりも金利上昇の影響を受けにくいということに加え、クレジット・スプレッドの縮小やクレジット市場の回復もハイイールド債を下支えしたからである。

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歴史的に見ても、ハイイールド債は昨年のような変動性の高まった市場をうまく乗り越えてきた。したがって、2014年も、金利上昇によるハイイールド債への影響については過度に懸念する必要はないと考える。ただし、より深く考えたアプローチをとるべきである。これは、2桁のリターンを期待してはいけないし、高利回りに目を奪われてCCC格債を追い求めてはならないという意味だ。信用サイクルのこの時点では、信用力の低い債券に対する懸念が拡がるため、投資家はこの類のリスクに十分見合ったリターンを得ていないのだ。2014年に期待できるリターンとしては、1桁が現実的なところだろう。金利が比較的低い足元の環境では、これは必ずしも悪いリターンではない。

 

 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。 

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当資料は、2014年1月31日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。

 

 

 

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