リバランスとは

資産価格は日々変動するため、複数資産による投資の際、ほうっておくと配分比率が変化します。この配分を当初決めた比率(基本資産配分)に戻すことを「リバランス」といいます。

なぜリバランスが必要なのか

投資家の目標リターンやリスク許容度などに応じて設定した基本資産配分は、市場変動により日々配分比率が変動します。比率が変わればポートフォリオ全体のリスクや期待リターンも変化するため、基本資産配分からかい離した状態となってしまいます。基本資産配分は自分のリスク許容度などを踏まえて決めたベストな資産配分ですから、その配分比率を保ち続けるために、定期的にリバランスすることは、当初の想定どおりの運用をするためには必要不可欠なことなのです。

リバランスの方法

ここで株式と債券が半分ずつのポートフォリオを考えます。仮に株式が債券以上に上昇したとすれば、株式の比率が大きくなりますから(下図では70%まで増加)、ポートフォリオ全体のリスク・リターンが変わり、当初想定した基本資産配分からかい離してしまいます。それを元に戻すために、上昇した株式の一部を売却し債券を購入することで、半分ずつという基本資産配分を保つことができます。

図表_リバランス.png

出所:AB

リバランスはいつ行えばいいのか

リバランスには売買を伴うため、取引手数料や税金等のコストがかかります。そのため、頻繁に行えばいいというものでもありません。たとえば、

  • 半年に一度、毎年末に一度、のようにタイミングを決めて定期的に行う
  • 保有比率が想定から大きくかい離(たとえば±3%)した際にだけ行う

といったように、あらかじめ設定した一定の規律のもとで行うといいでしょう。
個人で難しい場合にはファンドマネジャーがあなたに代わってリバランスを実施してくれるバランス・ファンドなどを購入するという方法があります。

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