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米国株式は下落に向かうか?

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セス・マスターズ
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー 
富裕層向けサービス最高投資責任者


 

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2014年8月1日

 

上がったものはいつか下がるというのは永遠の真理だ。しかし問題は、いつ、どの程度という点だ。昨今の米国株式市場では、これが大きな議論の的になっている。

現在、S&P 500指数は2,000米ドルに迫る勢いで、2009年初頭と比較すると約3倍に上昇しているため、株式市場はいつ調整に入ってもおかしくないというのが多くの専門家の見方だ。S&P 500指数の株価予想収益率(予想PER)が15.6倍と、2008年の金融危機直前をやや上回る水準にあることもそうした見方を後押ししている。

明らかに、現在の米国株式市場のバリュエーションは長期平均より大幅に高く(図表1の左図)、予想PERベースで見ると、他の先進国や新興国よりも割高である。しかし、アライアンス・バーンスタインでは、現在の米国企業には過去平均や他国企業との比較においてプレミアムがあってもおかしくないと 考えている。ファンダメンタルズが非常に良好だからだ。利益率が非常に高く、負債はかなり少ない。さらに、配当や自社株買いを通じて株主により多くの キャッシュを還元している。時には、良いものを手に入れるためには相応の値段を払わざるを得ないということなのだ。

また、債券利回りが極端に低いため、株式の方がどの主要指数で見ても明らかに割安となっている(図表1の右図)。株式と債券を比較することは、思いのほか重要である。なぜなら、投資家が株式を売却したら(あるいは購入しなかったら)、彼らはその資金をどうするのかという問題があるからだ。

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過去の経験から、市場のバリュエーションから市場の短期的な方向性を読み取るのは困難であることが分かっている。図表2の左図では、縦軸にS&P 500指数の1年間のリターン、横軸に各期間の期初の予想PERを示している。市場のバリュエーションが現在のバリュエーションに近かった時のその後1年間のリターンは、広範囲でばらつきを見せている。同様に、市場のバリュエーションがより低い場合も、より高い場合も、リターンは大きなばらつきを見せた。そもそも株式は短期的には大きく変動する可能性があり、バリュエーションの水準にかかわらず、1年程度のスパンで見ると大幅に上昇または下落しうる。

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しかし、より長期間のデータを見ると、バリュエーションとリターンの間には規則性が見えてくる。図表2の右図 は期間が5年の市場リターンを示しており、値のばらつきが小さくなっていることが分かる。さらに、予想PERが20倍を超えると、5年間リターンはほとんどが低い値またはマイナスとなっており、バリュエーションにより傾向が異なることが示された。

投資家はこれらのことから何を読み取るべきか?現在の株式市場のバリュエーションからは、今後1-2年の間に市場がどう動くかは明確に判断できないということだ。株価は下落する可能性もあるが、それは投資機会が再度拡大したと見ることができよう。逆に、株価は売却が推奨される水準まで上昇する可能性もある。しかし、アライアンス・バーンスタインの予想では、株式市場は今後数年緩やかなリターンを生み出すと見ている。


 

 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

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当資料は、2014年7月17日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。アライアンス・バーンスタインはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。上記の個別の銘柄・企業については、あくまで説明のための例示であり、いかなる個別銘柄の売買等を推奨するものではありません。当資料で使用している指数等に係る著作権等の知的財産権、その他一切の権利は、当該指数等の開発元または公表元に帰属します。

 

 

 

 

 

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