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低ボラティリティ環境からより多くの利益を得るには

 

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アレックス・バレンボイム
 
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー
ダイナミック・アセット・アロケーション戦略
ポートフォリオ・マネジャー
 

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2015年7月17日

 

株式は依然として魅力的に見えるが、市場のボラティリティが急上昇する可能性に備えることが重要である。現在の低ボラティリティ環境では、下落に対する「保険」を購入するのが好ましい時期のようだ。
 
アライアンス・バーンスタイン(以下、「AB」)の評価に基づけば、分散型ポートフォリオにおいて引き続き先進国の株式をオーバーウェイトとする価値がある(ご参考:「株式は割高に見えるが依然として魅力的」)。バリュエーションは魅力的ではないが、それは企業のバランスシートの質の高さで相殺されている。低金利やインフレ率の落ち着きといった好ましいマクロ経済環境も支援材料となっている。
 
しかしながら、市場が反転する可能性については警戒が必要だ。ボラティリティは過去3年にわたって低水準で推移しており、S&P 500指数のコール・オプションの値動きが示唆する年率ボラティリティに基づいたVIX指数(ボラティリティ指数)は最近12%に近い水準で底を打った。それは1990年以降の下位10%に入る水準である。しかし、過去にはボラティリティが急上昇する傾向が見られ(図表1)、再びそうした現象が起こる可能性がある。
 

Chart1.png

 
成長の可能性と下落に対する備えのバランスを取ることは決して目新しい問題ではない。しかし、市場は絶えず変化しており、その答えも同じことである。
 
 
統合型フレームワークでリスクを管理
 
ABでは、3つの相互補完的なアプローチを組み合わせることが適切だと考えている。それは分散、適応、保険である(図表2)。それぞれのアプローチには限界があり、市場環境に応じて一部のアプローチは他のアプローチよりもうまく機能する。それらを組み合わせれば、より効率的なリスク管理が可能となる。

Chart2.png

 

まず、分散を見てみよう。ボラティリティを引き下げるために相関の低いリターン源泉を組み合わせることは、従来確立されているポートフォリオ構築の原則である。しかし、相関で測る分散の恩恵は時間とともに変動する。例えば、債券は株式の長期的な分散対象として貴重な資産だが、現在は短期的な相関が平均を上回っているため、分散対象としてはやや有効性が落ちている。しかも、金利がかなり低水準にあるため、債券価格も現在は割高な水準にある。
 
市場環境の変化に応じてポートフォリオの資産配分をダイナミックに調整すれば、ポートフォリオのリスク・レベルがその時点の市場環境に見合うように調整されるため、分散を補完する要因となる。これには、市場が変化する場面においてポートフォリオで「リスク回避」を行うことが含まれる。現在のところ、ABのリサーチでは株式をオーバーウェイトとすることが妥当であるとしているが、ボラティリティが急上昇する可能性があることを踏まえれば、下落から資産を守る何らかの明確な対策を講じることが適切だと考えている。
 
 
割安なコール・オプションで自動的にリスク回避
 
ここでは、ボラティリティを管理する第3のアプローチが他の2つを補完する点に注目する。これは、コール・オプションあるいはテール・ヘッジ戦略を用いた、短期的で急激な市場の下落に備えた、より直接的な資産保護の形態である。ポートフォリオに保険をかけるこの形態が、コストを考慮せずに恒常的に用いられれば、リターンにマイナスの影響が及ぶことになる。しかし、現在はコール・オプションが割安な水準にあるように見える。
 
株式への資産配分の一部としてS&P 500指数のコール ・オプションを用いれば、リターンを改善できる。株価の上昇が続いた場合は、ポートフォリオは株式へのエクスポージャーからリターンを得ることができる。市場が急速に下落した場合は、コール・オプションが株式エクスポージャーの一部を切り離すスイッチの役割を果たすため、ポートフォリオはリスクを迅速に縮小することができる。その結果、もともと株式をオーバーウェイトとしていたことがもたらす影響を軽減できる。
 
現在はなぜオプションが魅力的な選択肢なのだろうか? それはボラティリティが低いため、オプションが割安になっているからだ。市場が急ピッチで下落すれば、ボラティリティは上昇する可能性が高い。一方、市場が上昇しても、ボラティリティがすでに低くなっている水準からさらに著しく低下するとは考えにくい。こうした非対称性は、コール・オプションがより正常な市場環境の下で用いられた場合に比べ、現在はより大きな利益をもたらす可能性があることを意味している。
 
ポートフォリオのボラティリティを管理する方法は一つだけでない。そして、取るべき対策は時間とともに変化する。こうしたダイナミックな課題に取り組むためには、幅広い手段とダイナミックなアプローチを用いることが理にかなっている。当フレームワークに基づくと、現時点では、潜在的なダウンサイド・リスクに留意しながら上昇相場の恩恵を受けるためには、コール・オプションがコスト効率の高い方法であると言える。
 

 

 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。

https://blog.abglobal.com/post/en/2015/06/getting-more-from-low-market-volatility

 

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当資料は、2015年6月16日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。当資料で使用している指数等に係る著作権等の知的財産権、その他一切の権利は、当該指数等の開発元または公表元に帰属します。アライアンス・バーンスタインおよびABはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。アライアンス・バーンスタイン株式会社は、ABの日本拠点です。
 
 


 

当資料についてのご意見、コメント、お問い合せ等はjpmarcom@abglobal.comまでお寄せください。

 

 

 

 

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