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欧州経済回復の恩恵を受ける資産への投資

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タウヒード・アリ(写真)
アライアンス・バーンスタイン・リミテッド 
欧州および英国バリュー株式 最高投資責任者 兼 リサーチ・ディレクター

ヨーゲン・ヤースガード
アライアンス・バーンスタイン・リミテッド
欧州クレジット・ポートフォリオ 責任者

 

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2014年6月3日



欧州経済は確実に回復してきている。アライアンス・バーンスタインでは、欧州への投資で成功するカギは、株式と債券のいずれにおいても市場の歪みをうまく利用した選別的なアプローチをとることであると考えている。

欧州危機の最悪期はようやく過ぎ去ったと思われる。もっとも深刻な影響を受けた国々も 昨年は不況を脱したため、欧州経済の回復は一段と鮮明になり、アライアンス・バーンスタインでは2014年のユーロ圏経済は1.3%成長すると予想している。製造業指標が好転する中、失業率が低下し始め、各地域の景況感指数も長期平均を上回っている。

むろん、依然としてリスクも存在する。フランスとイタリアの景気回復が遅れを取っているほか、 大幅なユーロ高が進む可能性があり、デフレの脅威も増している。しかし、アライアンス・バーンスタインでは、欧州が不況と危機から脱し、緩やかな成長と安定化の段階にあると考えている。こうした状況下、投資家はいかにしてそれぞれのリスク選好度に見合った投資を行っていけば良いのだろうか。


危機から安定へ 

現在の欧州における投資では、大切なポイントが3つある。1つ目は、欧州危機によって生じた市場の歪みが作り出した投資機会を見極めること。2つ目は、株式と債券の両方をリターンの源泉として考慮すること。そして3つ目は、注意深く銘柄選択を行うことで、欧州危機の後遺症に苦しみ続ける銘柄を避けることだ。

欧州企業は危機以前よりも良好な状態にある。最新のデータによると、2012年のバランスシート上のキャッシュは総額約8,000億ユーロにのぼり、2007年と比べ36%増加している。また、この間に株主資本に対する債務の比率は約10%低下し、48%となっている。しかし、収益率は低迷し続けており、株主資本利益率(ROE)は長期平均より大幅に低い水準にある(次ページの図表1、左)。これは、欧州企業には収益成長率の改善余地が大きいことを示唆しているが、市場はそれを十分に評価していない。
 

株式市場の歪みを利用する

株式市場では、今でもなお投資家は高ベータ株式よりも安全と考えられている低ベータ株式を選好している。結果として、両者のバリュエーションの差は大幅に広がってきている(図表1)。

一方で、 銘柄間の相関度は、欧州危機当時の非常に高い水準から低下し続けている。つまり、現在は、すべての銘柄がマクロ経済的な不安の上昇や低下に振り回 されて同じ値動きをする状況ではなくなってきている。このような環境においては、企業のファンダメンタルズについて徹底したリサーチを行い、市場がまだ気 付いていない長期的な収益力を備えた銘柄を探し出すことが投資の成功につながると考える。

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ハイイールド債に注目を

債券投資家も企業のバランスシート改善に注目する必要があるだろう。欧州の企業は債務比率を引き下げてきており、債務返済能力が改善している。このためリスク・プレミアムは現在の水準より低下することが予想され、デフォルト率は低い値に留まるだろう。

これは、ここ数年市場が急成長している欧州ハイイールド債の投資家にとってはポジティブなニュースである(図表2)。また、より多くの企業が資金調達を銀行借入から債券へとシフトしているため、この市場は今後も成長が期待される。

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今後2年にわたってバーゼルⅢ規制の下で銀行が自己資本の充実を図ることも、ハイイールド債の発行が増加する要因となる。こうして供給が増える環境の下でリターンを確保するためには、優れた銘柄を見極めることが必要不可欠となる。発行体の数が増えるほど、投資家には堅実な銘柄選択が要求される。

金融セクター以外に関しては、BB格の銘柄は概してスプレッドがタイトで高いリターンを上げにくいため、投資を避けるようにしている。しかし、もう一段階下のB格の非金融銘柄の利回りは高く、投資家はよりリスクに見合ったリターンを得られる。

欧州市場への投資に関し、今は難しい面もあるものの、やりがいのある時期であると言える。資本市場全体をリサーチしてアクティブ運用を行うことにより、投資家はそれぞれのリスク許容度に応じた様々な投資を行い、欧州経済回復の恩恵を受けることができるからだ。



 

当資料は、アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳したものです。オリジナルの英語版はこちら。
http://blog.alliancebernstein.com/index.php/2014/04/22/investing-across-asset-classes-in-europes-recovery-2/


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当資料は、2014年4月22日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーが作成したものをアライアンス・バーンスタイン株式会社が翻訳した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また当資料の記載内容、データ等は作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。アライアンス・バーンスタインはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとその傘下の関連会社を含みます。
 

 

 

 

 

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